同じ名前でも

12月最後の木曜日。

仕事納めだったその日、私は飲み友のH女史と彼女を通じて知り合ったNさん(男性)、Nさんの部署のYさん(男性)と飲みに行くことになりました。

当初、H女史は、Nさんから誘われていて、私がそこに乗っかった形になります。

Yさんとは初対面だったのですけど、実は下の名前が彼と全く同じで。

へーなんて思いながらだったのです。

予約をしてなくて、年末だから入れるお店あるのかな、と心配しながらだったのですけど。

幸運にも、最初に行ったお店にすんなり入れて。

席に落ち着いた段階で、

「あんちゃんとYさんて初対面やんな?」

H女史がそんな風に言ってきて。

「うん。メールの中で名前出てきたときに、ダレ?と思ったけど。まあ、いっかーと思って」

これまでもH女史の同僚とか知り合いが飲み会に参加することもよくあったので。

悪い人ではないだろうと思って、身構えもしませんでした。

「あんさんって、〇〇部の人ですか?」

Yさんにそう訊かれたのですが、私はその部署ではありません。

同姓の有名な人がいるのかもしれませんね。

「違いますよ。私は〇〇部です」

「あんちゃんは・・・」

私の説明が足りなかったのか、H女史が補足してさらに私の仕事を説明してくれます。

「Yさんね、あんまり自分のこと話してくれないんだよ。いつまでもなじんでくれない感じ?」

Nさんがそんなことを言い出して。

「そうなん? ちなみに結婚とかは?」

H女史がそう訊くと。Yさんは少し黙ってしまって。

「あ。言いたくないことなら無理に言わなくていいから」

すかさずH女史がフォローします。

「いや、そんなことないです。バツ1なんですよ」

「そうなん? 私もあんちゃんもバツ1だよ」

今時、離婚歴があることは特に隠すことでもないですから。

H女史はあっけらかんとしています。

それから、Yさんの離婚理由や、今現在のことをきいたり、主役は完全にYさんです。

とはいえ、2時間くらいしたころに

「この人と次の飲み会はないなー」とH女史がぼそっと耳打ちしてきました。

Yさんのどこかどうとは言葉にしづらいのですけど。

彼と同じ名前の人とはいえ、やっぱり全然違っていて。

私は彼のほうがいいなと思ったのでした。



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