お疲れモード

彼が私の家に到着したのは、6時過ぎでした。

予想通り、2日連続で娘さんとお出かけをしたせいか、彼は玄関に来るなり

「疲れた~」とため息にも似たつぶやきをしました。

娘さんは2歳半ですので、疲れて歩きたくないときや、眠ってしまったときには当然抱っこすることになりますし。

ひとりで行動するには小さすぎますので、一緒にいる間はずっと目が離せない状態でしょうし。

ひとりでずっと娘さんの面倒を見るのは相当疲れることなんだと思います。

「まだごはん出来てないから。座ってゆっくりしてて」

玄関で彼を出迎えた私は、彼にそう言って。

キッチンで彼のコーヒーをいれてから、お土産にもらった缶ビールをもって部屋に戻りました。

お味噌汁とサラダはできているのですが、メインの鶏の手羽元のポン酢煮が出来上がっていないので、私も小休止です。

「お疲れさま。いただきます」

テーブルの前に座り込んで、缶ビールのプルトップを開けると。

「おう、お疲れ~」と言って彼はコーヒーに口をつけます。

「いや、ほんとに疲れたわ。腰痛い」

腰に手を当てながら、彼は娘さんとのお出かけの様子を話してくれます。

そうこうしていると、圧力なべで煮ていた鶏の手羽元のポン酢煮が出来上がって。

大皿に乗せた手羽元のポン酢煮をテーブルに出すと、

「お~!」と彼が歓声を上げてくれます。

彼も最近は自炊をしているのですが、こういった煮物やお味噌汁は作らないそうなので。

自分が作らないものが出てくるとすごく嬉しがってくれます。

「お酢が入ってるから、疲労回復にもなるし。鶏皮のコラーゲンでお肌もプルプルになるかも。どうぞ、召し上がれ」

「いただきま~す」

疲れてはいるものの、食欲はあるらしく。

10本あった手羽元が、みるみるうちになくなっていきます。

最近は彼がダイエットしているので、ご飯はやや少なめにしているのですが。

手羽元がなくなるより早くご飯を食べ終わってしまったので。

缶ビールを飲みながらなのであまり減っていない私の茶碗から、ご飯を分けてあげました。

そして、私の倍近い速さでごはんを平らげてしまいます。

「おいしかった。ごちそうさま」

食べ終わって手を合わせた彼は、煙草をすってコーヒーを飲んでいましたが。

しばらくしたら、眠気がやってきたらしく。

「お布団ひいて~」と甘えたような声で、畳んである布団を広げるようにお願いしてきました。

疲れがたまっているのですから、お腹がいっぱいになったら眠くなるのは当然ですよね。

私がくすくす笑いながらお布団を広げると。

そのうえにゴロンと横になった彼は、数分もたたないうちにいびきをかいて寝入っていました。



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